今野さんが“タダのファン目線”でクラブ関係者らに逆取材を敢行するシリーズ企画から一転、迷走する雑談コーナーとなっている本連載。前回に続いて、クラブハウスと同じさいたま市西区にオープンした「さいたま桃月園キャンプ」場から今野さんによる“キャンプレポート”をお届けする。
併設するカフェでお食事タイム
真田(スタッフ)「パンケーキが焼き上がったようなので、カフェに行きますか」
今野「うわ~、これはなんですか?」
関(店主) 「カフェラテと、当店自慢の『ふるしゅわスキレットパンケーキ』です」
今野「これはメープルシロップ?」
関「はちみつです。最初はそのまま、途中からバターと一緒で食べていただければ」
今野「(みんなに見られてると)緊張感があるな(笑)」
一同「(食べる今野さんを凝視)」
今野「急に、なんでこんなに静まり返っちゃう……。普通に食べますよ」
関「どうぞ」
今野「何か描いてある。焼き印ですか?」
真田「ここが『Big Mouse』というカフェなんですけど、お店のロゴです」
今野「あ~、ネズミなのか」
真田「そうです」
今野「こういうのは、誰が考えたんですか?」
関「うちで働いてくれている、うみちゃんが。デザインのセンスがいいので」
今野「このキャンプ場は、誰が始めようと言ったんですか?」<p/
真田「僕らの会社の代表ですね」
今野「いくつくらいの方ですか?」
真田「今、40歳です」
今野「へ~。みなさん、これまで別の仕事をされていた?」
真田「僕は、ここを始める直前に『新しい事業をやりたいから』と呼ばれました」
今野「それまでは何を?」
真田「全然関係なくて、造船会社で働いていました」
今野「関係ないですねぇ。造船会社からキャンプ場……、だいぶ勇気が要りません?」
真田「いや、そんなことは。迷いなく辞めて、こっちに来ました」
今野「もともとキャンプが好きだったんですか?」
真田「造船会社の前は、オーストラリアでダイビングのインストラクターをやっていて、それが僕の中で残っていたので」
今野「オーストラリア!」
真田「はい。それで、やっぱりアウトドアの仕事がしたくて」
今野「地元がこっちの方だったんですか?」
真田「いや、大学がこの近くで、地元は静岡です」
今野「へ~。絶対静岡の方がいいキャンプ場ありますよね」
真田「確かに! 静岡帰ろうかなぁ」
一同「あははは……」
今野「このキャンプ場は気になっている人がいっぱいいると思う。そう思いませんか?」
真田「可能性は、まだまだあると思います」
今野「ここに来るまでは、どのあたりでキャンプをしていたんですか?」
真田「海沿いが多かったですね」
今野「……すごいここ向いてないですね(笑)」
真田「そうですね(笑)。埼玉なので、完全に諦めました。さっき焚火を囲みながら、『キャンプは暇』っておっしゃってたじゃないですか。僕もすごく同感で、アウトドアのコンテンツを懸け合わせたいと、ずっと思ってたんです」
今野「ふんふん」
真田「海沿いがよかったのは、サーフィンができることなんです」
今野「あ~」
真田「そうすると暇な時間が減るんですね(笑)。体が疲れるので、ご飯も美味しいし」
今野「だからキャンプ場とカフェなんだ。どれぐらいお客さんが来るんですか?」
真田「先月までは、週末はすぐ埋まっちゃう感じで、平日も満室が続いていました」
今野「ふ~ん」
真田「やっぱり秋は盛況で、冬はちょっと少なくなる感じですかね」
今野「まさか(昨日)雪が降るとは思わなかったですね。さっきいたファミリーの方は、どんな感じでした?」
真田「大変そうでした……。片付けが遅れていたのも、雪のせいだと」
今野「雪よりも、解けた状態が嫌でしょうね」
真田「帰ってからの片付けも、大変だと思います」
今野「そうなんですよね。(キャンプYouTuberは)そのあたりも動画にしないと」
真田「冬は、テントを干しにだけ来るお客さんもいました」
今野「最初の頃、あの人は何? と思いましたけど、乾かしてるんですよね」
真田「カビが生えちゃいますからね」
今野「キャンプ歴はどれくらいなんですか?」
真田「6年くらいですね」
今野「最初、タープとか建てるのグダグダしてるの、見られたくないですよね」
真田「そうですね(笑)。僕の場合は完全に見られちゃいましたけど。オーストラリアにいたとき、キャンプの知識がなさすぎて、テントを建てられないまま玄関にエアベッドを置いて寝ました(笑)」
今野「あははは……。キャンプでも何でもない。玄関ですか」
キャンプを始めたきっかけは?
真田「はい。今野さんは、いつから?」
今野「車を買ってからなんですよ。去年、ジムニーのシエラを買って、車からキャンプを始めないといけない感じが」
真田「車にやらされた(笑)」
今野「はい。まず車が届くまで1年かかって、その間にジムニーの動画を見てたんですが、どうしてもキャンプが紐づけされていて……。気づいたら道具が一通り」
真田「ふふふ……」
今野「そこからなので、まだ1年と少しですね」
真田「でもすごいですね、車の上にもルーフテントが」
今野「あれは、キャンプ関係なく欲しかったんです」
真田「そうなんですね」
今野「俺の仕事って意味のない待ち時間が……、いや意味はあるんですけど、こっちからしたら何なんだっていう。それが木更津とかで3時間待ちとかなると、そういうとき時間を潰すように欲しかったんです」
真田「なるほど。街中でも車一つでシティキャンプができますもんね」
今野「駐車スペースさえあれば可能です」
真田「確かに」
今野「(店主を向いて)料理は、もともとやってたんですか?」
関「いや、特に修行とかは……」
今野「みんな何なんですか(笑)。どうすれば、ここまで完成させられるんですか?」
関「もともと趣味でコーヒーの焙煎とかをやっていて、本当にいつか自分の店が持てたら、なんて話を社長にしていたんですけど、それを覚えてくれていて……」
今野「はぁ~。パンケーキカフェみたいなのがやりたかったんですか?」
関「そういう訳でも……。ただキャンプ場に隣接しているので、うまく循環できるようなお店にできればと思いました。あとは発酵食品がすごく好きだったので、カフェと発酵をかけ合わせたらどうなるかな、と実験するような感じで」
今野「へ~。オートキャンプはできないんですよね?」
真田「今、別の場所を探しています」
今野「どのあたりで?」
真田「ここから20分圏内くらい」
今野「ふ~ん、相当味をしめたわけですね(笑)」
真田「いやいや」
今野「でも、恐くないですか? 今のキャンプブームが去ると思うと」
真田「それはないですね。いろいろコンテンツを懸け合わせているので」
今野「うるさいお客さんとか来ます?」
真田「来ないんですよ。禁止してます」
今野「禁止って?」
真田「パリピ禁止と書いてあります」
今野「パリピ意識がなくてもパリピの人がいるじゃないですか」
真田「だから、お客さん同士で監視するシステムを作っていて、LINEで報告してもらって僕らが注意するようにしています。それでも迷惑かけるようなら退場してもらいます」
今野「犬はどうですか?」
真田「静かなワンちゃんが多いですね」
今野「ド深夜に、犬の鳴き声だけが響くようなこともありますからね」
真田「あははは……」
今野「しょうがないかと思いますけど、飼い主さんよく寝られるなと思って」
真田「確かに」
突然の企業案件感
今野「それじゃ、アルディージャのキャンプグッズを紹介しますか」
真田「シェラカップですか!」
今野「急に案件感が出てきたけど(笑)」
真田「うわっ、すごい。オリジナルアイテムなんですね。可愛いですね」
今野「いいですよね。僕もさっき知ったんですけど。意外とちゃんとしたものがある」
真田「あははは……」
今野「『CAPTAIN STAG』とコラボなんてしたんですね」
真田「本当だ! 触ってもいいですか。うん、ちゃんとしてる」
今野「ですよね」
真田「こういうキャンプ用品をそろえる喜びもありますからね」
今野「これいいよな。ステンレス製のカレー皿、フォークとスプーンのセット、そして、持ち手がついたシェラカップ。シェラカップは、何個あってもいいですからね」
真田「いろいろ使えますよね」
今野「やる人は、これで米を炊いたりしますからね」
真田「デザインもいいですね」
今野「真田さん、こっちに座りませんか?」
真田「いいですか。ありがとうございます」
今野「海沿いのキャンプ場って、どこに行くんですか?」
真田「ここからだと九十九里とか大洗ですかね」
今野「このコーナー、次はどこに行ったらいいか、お薦めなところはあります?」
真田「めちゃめちゃあります」
今野「ホントに!」
真田「真鶴にある……」
今野「どこですか?」
真田「神奈川ですね」
今野「それ、キャンプ場の話ですよね」
真田「はい?」
今野「違います。この取材で、です」
真田「あ~! そういうことですか」
今野「キャンプコーナーが続くわけじゃなくて、次の取材先ってことです(笑)」
真田「すみません(笑)。行きたいところとかあるんですか?」
今野「う~ん……」
真田「まだ探り探りなんですね」
今野「こんな相談されても困りますよね(笑)」
真田「必死に考えてますけど……」
今野「どう考えても荷が重いですよね(笑)。初めて会ったのに、人の紹介だけじゃなくコーナーの方向性まで相談しているわけだから」
真田「そうなんです(笑)」
今野「そろそろ終わった方がいいですかね」
真田「大丈夫ですか? こんな感じで」
今野「ま、いつもこんなものなんで。最後、このコーナーを見てキャンプ場に来てくれたファンの方に、何か特典のようなものは……」
真田「そうですねぇ、何がいいですかね」
今野「相当大きく出ても大丈夫ですよ(笑)」
真田「そうしたら、薪の使い放題2000円のところ、500円引きで。期限とかありますか?」
今野「無期限も面白いと思います(笑)」
真田「じゃ、3月いっぱいまでにしましょうか」
今野「ありがとうございます」
真田「アルディージャのサポーターの方が来てくれたらうれしいですね」
今野「ということで、今日はありがとうございました」
真田・関「ありがとうございました!」
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