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5/18・岩手戦 デジタルマッチデープログラム

・「見開きバージョン」を印刷する場合
PDFをダウンロードし、A3用紙に印刷してください。その際、印刷サイズは用紙に合わせてください。出力した2枚の印刷していない面を貼り合わせて二つ折りにすれば、1/2縮尺サイズのマッチデープログラムになります。

・「単ページバージョン」を印刷する場合
PDFをダウンロードし、A3用紙に印刷してください。表紙とP2、裏表紙とP3の組み合わせで印刷していない面を貼り合わせ、さらにホッチキスなどで留めれば原寸に近いサイズのマッチデープログラムになります。


新たなる挑戦

第14節の大分トリニータ戦から、小島幹敏は2トップの一角を担っている。「メンバー表の登録もFWになっていましたね。びっくりしました」と笑うが、クレバーな彼である。頭の中は整理されている。

「ゴールに背中を向けるプレーが多くなるので、ちょっと浮くようにポジションを取るようにしていて。相手のCBとかボランチのところで曖昧なポジションを取ることで、ボランチが自分についてきたら味方のボランチが空くし、自分がフリーならボールを受けて前を向ける。相手のシステムを見て、少しでも嫌がられる立ち位置を取れたら、と思っています」

2トップの関係性も意識している。もっと言えば、攻撃の局面でチーム全体を結びつける役割を自らに課す。

「2トップが横並びの関係にはあまりならないので、コンビを組む選手が孤立しないようなサポートはつねに心がけています。自分が頑張って走って、2トップの相手だけでなくボランチやサイドハーフの選手とも、関係を作るようにしています」

「前半に失点した試合がそれまであったので、同じことを繰り返しちゃいけないという気持ちがプレッシャーのようになって、前半から前へいけないところがあるのかもしれません。ここまでは自分たちが思い描いていたシーズンになっていないので、ピッチのなかで悩むところもありました。僕自身も、結果につながるパフォーマンスをしなければいけないと感じています」

大分戦では2試合連続となるアシストを決めた。小野雅史の縦パスをスプリントしながらペナルティエリア内で収め、粘り強くキープして富山貴光の得点を導いた。

「あれはもう、フィジカルコーチの(岡本)隆吾さんと、スプリントのトレーニングを日々やっているおかげです。(小野)雅史のパスも良かったですよね。そこは小学生から一緒にやっているつながりということで。すごく足が速いわけじゃないので、タイミングで抜けるしかない。そこはちゃんと意識しなきゃダメですね」

霜田正浩監督は小島のFW起用について、「彼があそこにいることで、彼自身がだけでなく周りが生きる。いろいろなところに相乗効果が出てくるかなと。僕が意図していることは、やってくれています」と評価する。同時に、「もっとやってほしいし、彼ならもってできると思います」と、さらなる貢献を期待する。

小島自身は得点に意欲的だ。
「FWなのでクロスに対してペナルティエリア内に入っていって、フィニッシュのシーンにも参加しないと。僕自身も点を取りたいし。ヘディングも練習します」と宣言すると、現役時代にヘディングの名手だった北嶋秀朗ヘッドコーチに「教えてもらいます」と続けた。

J2リーグ戦での得点は、昨年3月のV・ファーレン長崎戦が最後となっている。背番号26のシーズン初ゴールを、ファン・サポーターが待ち望んでいる。
(戸塚 啓)

PREVIEW OMIYA
相手最終ラインの両脇を突けるか

J3から昇格してきた岩手は、第7節まで3勝2分2敗と白星を先行させていたが、第8節から7連敗を喫している。さらに、選手複数名が新型コロナウイルス感染症の陽性診断を受けたため、5月7日から14日まで活動停止を余儀なくされた。

準備期間が短いうえに、選手がどこまでそろっているのかも不確定だ。状況は大宮の優位を示唆するが、霜田監督は「そういうときのほうがチームはまとまったり、試合ができる喜びがあったり、モチベーションも高く臨んでくる。(14日に対戦した)長崎よりも警戒しないといけない」と、最大限の注意を払っている。

活動再開から間もないことを踏まえると、岩手が戦術や戦略を変更するとは考えにくい。これまで同様に、[3-4-2-1]のシステムでこの試合に臨んでくるだろう。

3バックを採用するチームとの対戦では、最終ラインの両脇のスペース攻略がポイントになる。左右のCBを引っ張り出したり、両ウイングバックを後退させたりすることで、得点の可能性が広がっていくからだ。

第14節の大分戦の同点弾は、岩手攻略のヒントになる。小島が最終ラインの背後のスペースへスプリントし、小野が絶妙のタイミングでスルーパスを通した。そこから得点が生まれている。同じように3バックの両脇を活用することで、得点機を作り出すことができるはずだ。

試合の入りからパワーを注ぎたい。7連敗中の岩手は、そのうち6試合で前半に失点をしている。前半にビハインドを背負う苦しみは、シーズン序盤の戦いで身をもって経験してきた。先制パンチを浴びせ、試合の流れそのものを引き寄せたい。

群馬戦から4試合連続負けなしで、長崎戦は今季初のクリーンシートを達成した。良い守備から良い攻撃ができている。矢島は「何ができているのかをしっかり整理して、変わらずにやり続けること。手を抜かずにやることが大事」と話す。

長崎戦からリーグ戦は5連戦だ。6月1日の天皇杯2回戦を含めると、6月5日まで週2試合のペースが続く。さらなる勢いをつかんで過密日程を乗り切るためにも、ホーム3連戦の初戦となる岩手戦で勝点3を奪取したい。
(戸塚 啓)

予想フォーメーション

DATA ANALYSIS
通算成績
ランキング
大宮アルディージャ いわてグルージャ盛岡
ゴール アシスト ゴール アシスト
河田 篤秀 6 柴山 昌也 5 深川 大輔 2 中村 太亮 2
矢島 慎也 3 小島 幹敏 2 色摩 雄貴 2 小野田 将人 1
新里 亮 1 茂木 力也 1 牟田 雄祐 1 ビスマルク 1
茂木 力也 1 矢島 慎也 1 宮市 剛 1 弓削 翼 1
西村 慧祐 他4名 1 三幸 秀稔 他3名 1 甲斐 健太郎 他1名 1 奥山 洋平 1
※データはすべて2022年5月17日現在
PREVIEW IWATE
チーム“一岩”で難局を乗り切る

今季、J2初参戦の岩手は序盤戦に下馬評を覆す戦いを見せて、3月を終えた時点では3勝2分2敗と昇格プレーオフ圏内を捉える結果を残した。しかし、4月に入ると状況は一変。内容でも完敗した第8節・秋田戦を皮切りに連敗が続くと、第14節の長崎戦では今季初めて前半のうちに3失点を喫するなど、不用意なミスから状況を悪化させ、なすすべなく敗れた。これで7連敗となり、クラブワースト記録の8連敗が目の前に迫っている。

チームは長崎戦後に新型コロナウイルス感染の陽性者が6人発表され、1週間の活動停止を余儀なくされたが、それ以降も3人が陽性となり、依然厳しい状況にある。トレーニングは15日に再開したばかりで、コンディション面から出場が難しい選手もいることは不安要素ではあるが、一方で今週のトレーニングでは「頭の整理ができるという意味では良い時間になった」とポジティブな言葉を残す選手も多く、心身ともに切り替えはしっかりとできている様子だった。

岩手にとっては残留を争う今節の大宮戦、次戦の水戸戦は前半戦の山場となる。5試合連続複数失点という守備。リーグワーストの得点力。攻守両面で課題が浮き彫りとなるなかではあるが、矢印をしっかりと自分たちに向け、チーム“一岩”となってこの難局を乗り越えたい。

(エル・ゴラッソ岩手担当/高橋 拓磨)


PICK UP PLAYER
FW 11 ブレンネル

ここ4試合ではスタメンを外れているが、直近の試合では途中出場で存在感を発揮。突破やシュートなど、ゴールへの意欲をプレーで見せた数少ない選手の一人だった。類まれなるフィジカルの強さと、巧みなボールコントロールを武器とするFWは、ここまで無得点ではあるが、攻撃の起点として貢献度は高い。陽気なブラジリアンにゴールが生まれれば、チームとしても上昇気流をつかむきっかけになるはずだ。

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