今野浩喜の「タダのファン目線記」グッズ担当【後半戦】
【後半戦】突撃インタビューシリーズ 今野浩喜vsグッズ担当

今野さんが「タダのファン目線」で、クラブスタッフに直撃取材。グッズ担当にインタビューした前半戦では、自身のコラムの認知度問題に揺れましたが、後半戦では新グッズの構想に話しがはずんだ模様です。


Tシャツが欲しくて

今野「アルディージャの調子がいいですね。調子がいいときと悪いときで、グッズの売り上げも変わってくるのでしょうか」

松井「はい。少なからず勝敗の影響はあると思います」

今野「負けが混むとお酒が売れるとか(笑)。あ、グッズとは関係ないか」

松井「最近の印象でいうと、初めてスタジアムに来てタオルマフラーやお子さん用のレプリカユニフォームを買ってくださるお客様が増えた気がします。今シーズンから初の試みとして、応援セットの販売も始めました」

今野「何が入っているんですか?」

松井「Tシャツとタオルマフラー、フラッグ、フェイスシールをセットにして、別々に買うよりも1,000円くらい安くしたんです。おかげさまで売れ行き好調で、初めてスタジアムに来られる方も増えているのだと思います」

今野「チームが勝っているとうれしいですよね。ちなみにグッズ担当の立場から、チームに貢献できることってあるんですか?」

松井「やはり、グッズを売ることだと思います」

今野「どういうアプローチをすれば、グッズ担当が勝利に貢献できるのでしょう」

松井「例えば最近の取り組みの一つとして、『一人一旗大作戦』としてキックオフ45分前から「応援フラッグでウォーミングアップに向かう選手を迎えよう」という呼び掛けを始めました。夏になれば、選手が出てくるときにオレンジの光で盛り上げようという企画もある。去年はペンライトがすごく売れたんですよ。そうやって場内演出と一緒になってグッズを売ることかなと思います」

今野「我ながらいい質問でしたね(笑)」

松井「今野さんは、お気に入りのグッズってあるんですか?」

今野「今着ているこれですかね。アパレルメーカーの『nikoand...(ニコアンド)』がJリーグとコラボしたこのTシャツ」

松井「Jリーグさんの企画ですね。私もデザイン監修しました」

今野「もともと『nikoand...』が好きなんですよ。だから見事なことをしたと思った。ところが、J1クラブが発売されたのに、J2クラブがいつになったら出るのかまったく発表されなかったんです。無駄に『nikoand...』の店舗に足を運んじゃいましたよ。Tシャツの時期が終わるかと思った」

松井「確かにこのTシャツは好評でした。オレンジスクウェアでも仕入れましたよ」

今野「こういった企画をどんどんやってほしいですね。トップパートナーに『しまむら』さんがいるんだから、絶対にそういう話が出ていると思うんですけど、どうですか?してますよね?」

松井「どうなんでしょう。担当がまた別でして……」

今野「それから、車に貼っているマグネットもお気に入りです。私のは少し古いデザインで、アルディとミーヤが車に乗っているものです」

松井「私がグッズ担当になる前の商品ですね」

今野「『水曜どうでしょう』が好きなんですよ。あの番組のファンは、みんな車にステッカーを貼っていますよね。そうすると、街でそのステッカーを見かけたときにハッとするんです。自分の車に貼っているマグネットを見て、そう思ってもらえるだけでうれしい。そういう意味では、グッズじゃないけど大宮ナンバーも好きですよ。大宮ナンバーでオレンジの車で、さらにマグネットを貼っているだけでそろっている感じがします」

新グッズはまさかの作務衣!?

松井「今野さんはスタジアムに来るとき、どんな格好をされているんですか?」

今野「ユニフォームだけですね」

松井「タオルマフラーとか他のグッズは身につけないですか?」

今野「タオルマフラー、あれは分からないですね。使い道が分からない」

松井「チャンスのときに回したりしないんですか?」

今野「回すのはいいんですよ。でも、それ以外のとき、どうしていいか分からないじゃないですか。マフラーだからって首に巻いていたら暑いですよ」

松井「そう、ですよね……」

今野「うちわの方がいいんじゃないですか?その方がいいと思いますよ。振らないときに使えるし」

松井「他の使い方があればいいですね」

今野「そもそもタオルマフラーって、ヨーロッパのサッカーから入ってきた文化だと思うんです。ヨーロッパってリーグが秋にスタートするからいいんですよ。でも、Jリーグは春にスタートするから夏にも試合がある。タオル地にしたところで、マフラーはマフラーですからね」

松井「暑いですか?」

今野「そうなんです。例えば、水につけてパーンとやったら冷たくなるタオルあるじゃないですか」

松井「それ、やろうと思っていました」

今野「お、いいじゃないですか」

松井「近いうちに出る予定です」(「スーパークールタオル」)

今野「振れば冷たくなるということですよね」

松井「まさに。ぜひ、それを身につけてください」

今野「あとは作務衣か」

松井「作務衣ですか」

今野「これもコラムに書きましたよ(笑)。私が持っているのはフランスのパリ・サンジェルマンFCが出している作務衣です。すごくかっこいいんですよ」

松井「デザインがいいんですね」

今野「和柄の洋服ってよくあるじゃないですか。私が求めているのは、洋柄の和服なんです。分かります?それがまさにパリ・サンジェルマンFCの作務衣。私、洋服のセンスが先行っちゃっているから、売れるかどうか分からないけど(笑)」

松井「今野さんのプロデュースでやりましょう!以前、リスの絵を描かれていましたよね。ああいうのをグッズにしてもいいかもしれない」

今野「そういうつもりで描いているんです(笑)」

松井「あれは上手でした」

今野「15分くらいで描いたんですよ。自分はこんなに絵が上手なんだって思いました。ぜひ、商品化してください。お願いしますよ(笑)」

インタビュアー:今野浩喜
構成:岩本勝暁

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