選手の内面に迫ったロングインタビュー企画『INSIDE』。第3回は、大宮アルディージャU18所属で現在、2種登録され最終ラインの一角を任されている市原吏音選手。プロの舞台に立ってみて感じた印象や高校生活との両立など、十代の若者の等身大の姿に迫りました。
聞き手=戸塚 啓
「日本代表になりたいんです。国を背負って戦っているのは、やっぱり格好いい」
サッカー一家に生まれる
──最初にお名前の由来を聞かせてください。
「両親から詳しい話を聞いていないので、自分でもあまり分かっていないんです。兄が未藍(みらん)で、僕が吏音(りおん)ですから、ACミランとオリンピック・リヨンに関連づけられているのかな、と思いますけれど」
──サッカーを始めたのは5歳だそうですね。
「ハッキリと覚えていなくて。3歳か、4歳か、5歳だったかなあ、という感じなんです。とにかくそれぐらいのときにはもう、ボールに触っていた記憶があります。家の中にはボールがありました」
──きっかけは?
「2歳年上の兄貴(市原未藍/大宮アカデミー出身で現在は専修大サッカー部所属)がやっていたからですね。お父さんもサッカーをやっていたので、その流れで。お父さんはプロではないんですけど、大学までサッカーをやっていたそうで。今は体育教師をやりながら、サッカー部の顧問の先生をやっています。ウチはサッカー一家ですね」
──少年時代に好きだった選手は?
「小さいころはバルサが強かったので、バルサばかり観ていました。選手だとプジョル、ピケ、マスチェラーノ、ブスケッツとか。メッシも好きでしたよ」
──2010年から12年、13年あたりのバルセロナですね。10-11シーズンにはチャンピオンズリーグで優勝しましたね。
「僕自身はずっとCBだったわけでなく、少年団(大宮流星SSS)ではいろいろなポジションをやっていました。すごく自由な少年団で、やりたいポジションはどこでもやらせてくれて。GKをやったこともありますし、いろいろなポジションをやってきて、このポジションの選手だけを見るということはなかったので、誰か一人には絞れないですね。バルサのサッカーが好きでした」
様々なポジションを経験した小学生時代
──最初にプレーしたポジションは?
「たぶん、ボランチだったかなあ。それからCBです。今では考えられないですけれど、小学校のころはCKを蹴ったりもしていましたよ。11番を着けて、FWもやっていました。アルディージャのアカデミーに入ってからは、守備的なポジションをやるようになりました」
──小学生当時から、身長は高かったのですか?
「小さいころから高かったですけれど、飛び抜けていたわけではなくて、平均よりちょっと高いぐらいでした。中学生になってから、グンと伸びました」
──少年団からジュニアユース年代のチームを選ぶ際は、いくつかの選択肢があった中でなぜ大宮のU15を選んだのでしょうか?
「兄が先に入っていて、自分も入りたかったです。最初に小3でアルディージャのセレクションを受けて、最終選考で落ちたんです。次の年は合格したんですけど、他の選択肢があったとしてもアルディージャを選んだと思います。自宅から練習場が近かったというのもありました」
──トップチームの試合は観ていましたか?
「NACK5スタジアム大宮はホントに地元と言っていい場所なので、良く観に行っていました。少年団のころから観に行っていて、公式戦の前座試合に出たこともあります」
──その当時によく観ていた選手と言えば?
「外国籍の選手だとラファエル、カルリーニョス、ノヴァコヴィッチ、ズラタンとか。日本人なら家長選手、菊地選手、河本選手。アカデミーの江角GKコーチがプレーしていたことも覚えています。NACK5スタジアム大宮でのホームゲームは、毎試合と言っていいぐらいに観に行っていました」
──前座試合に出たときは、緊張したりも?
「しなかったですね。緊張しないタイプなんです。それこそ、プロデビュー戦もしなかったです。年代別代表では、緊張というかプレッシャーはありますけど」
セレッソ大阪戦での大抜擢
──今お話に出たプロデビュー戦、天皇杯のセレッソ大阪戦では、堂々としたプレーを見せました。
「相手はプロでも自分はプロじゃないので、失うものは何もないと思っていました。前日の夜も普通に寝られました」
──とはいえ、プロの公式戦です。相手はJ1のクラブです。
「スタジアムに入ったときは、『うおおお』と思いましたけど、緊張はしなかったですね。すげえなあって思いながらピッチに立って。あの試合は、なかなかボールに触れなかったんです。相手にボールを握られて、マイボールになっても触る機会がなかなかなくて、ずっと走っている感じでした。一度触れば落ち着くので、早く触りたくてソワソワしてたんですけど、緊張はしなかったですね」
──大宮のU18で試合に出ているときと、メンタル的には特に変わらなかった?
「そうですね、変わらないですね。相手のレベルはもちろん高いですけれど」
──そこです。プロのレベルを感じていますか?
「スピード感が全然違います。走るスピード、パススピード、考えるスピード。すべてがU18より速い。すぐに足が速くなるわけではないし、パススピードは意識すれば速くできますが、それを90分間続けるのは難しい。頭を使って守備をしたり、ポジショニングに気をつけたりして、プロの世界でもやっていけるように、という意識です。U18でやっているときよりも細かなところを意識してやれているので、多少は対応できていると思います」
──多少ではなく、十分に対応できていると思います。
「ホントですか? いや、でも、5バックなので。4バックだったら守れていないところも、絶対にあると思うんです。それは5バックの良さで、だから失点を抑えられているところはあると思うんですが、今自分が4バックのCBで出場したら守れるか。実際にやっていないので何とも言えないですが、『守れます』と言い切るのは難しいです」
──ピッチの横幅68メートルを4人で守るのと、5人で守るのでは、一人ひとりの責任範囲も違ってきますしね。
「5バックだと後ろでカバーしてくれる選手がいるので、迷わず前にガツッといけます。その違いはあります」
──U18は4バックで、トップでは3バックというか5バックでプレーしている。その変化にすぐ対応したのは評価されるべきことです。
「それについては、自分でもびっくりしています。ほぼやったことがなくて、天皇杯に帯同することも急に決まったんですが、U18の森田監督から『行くかもしれないよ』と言われて、ああ行きたいなあと思ったんです。『プロの試合を生で観られたらいいな。ベンチとかに入れたら、なおいいよなあ』という気持ちでいたんですが、C大阪戦の3日前に森田監督に『もしかしたらスタメンかもしれないから、明日からトップの練習に行ってくれ』と言われて、2日間だけ練習して試合に臨みました。なかなか厳しいところがありましたけど、自分の後ろにGKの(南)雄太さんがいて、(浦上)仁騎くんと(大森)理生くんと3バックを組んで、両サイドが貫(真郷)くんと(茂木)力也くんだったので、年齢の近い選手が多くて、ベテランの雄太さんはいろいろ言ってくれたので、コミュニケーションはメチャメチャ取れていました。なので、不安はなかったですね」
──まあとにかく、驚かされました。不慣れな3バックに、ホントにスムーズに対応していましたので。
「まあでも、守備の選手からすると、4バックでも5バックでもやることは変わらないので。システムが変わっても、ボールを奪う、ゴールを守る根本的なところは同じです。やるべきことも、ハッキリしていましたし」
──5バックなのでハッキリしている、というのはありますね。
「なので、4枚でも5枚でも、対応できたのかなとは思います」
オンザボールでも特長を発揮
──落ち着いているなと感じさせるのは、オンザボールの局面です。遠くまで見ることができています。
「なるべく“ハメパス”をしないようにというのは、小学生のころからコーチにずっと言われてきたことです。無意識というか、体に染みついているのかな、と思います。遠くから探せ、まずはゴールを意識して、と言われてきました。遠くが見えていれば手前も見える、とも言われてきたので、まずは遠くを見るようにしているんですけど、全部が全部……」
──できているわけではない?
「そうですね、自分的には。もっと余裕をもってできるようにしたいですね」
──試合後に振り返ると、「あそこはパスをつけられたな」という場面があったり?
「ありますし、ワンタッチでつけるべきだった、とか。トラップしたので一つ遅くなったりとか、パスをつける足が逆だったりとか、細かいところがまだまだできていません」
──利き足は右足ですよね? けれど、左足も使いこなせていますね。
「左足はまだ、そんなに得意じゃないです。いまは左サイドなので練習をしています」
──左足のキックフォームもスムーズですけどね。
「左足で蹴るときも、右足のフォームを意識しながらやっています」
──右利きの選手は右足で蹴れる場所にボールを置きたがるものですが、無理に右足で蹴ることがないように見えます。
「それも無意識ですね。自分がどっちで蹴りたいかよりも、相手がどっちから来ているのかで、ファーストタッチを決めているので」
──プレーの参考にしているCBはいますか?
「自分が目標としている選手は、マンチェスター・シティのルベン・ディアスやジョン・ストーンズです。僕の中では現代サッカーのCBの模範となる選手かなと。リバプールのファン・ダイクもいい選手ですけれど、元々持っている能力が自分とは違い過ぎるので。大きくて、強くて、それで速い。ファン・ダイクはお手本にならないというか……」
──確かに、ファン・ダイクは一人で解決できちゃう選手ですね。
「最終ラインも揃えないし、背後を取られてもスピードでカバーするタイプだと思うので。僕は参考にできないです(苦笑)。ルベン・ディアスはすごく頭を使って守っている印象で、最後のところで身体を張れる。ああいう選手になりたいですね。ストーンズは守備もそうですけれどビルドアップに優れていて、ボランチでもプレーできる。自分がボランチをやることになったら、ストーンズは近い感じかなと思います」
──ボランチもやってみたい?
「高1の途中からケガ人が出た関係で、ボランチをやった時期がありました。自分的にはCBをやりたいとスタッフの方に話したんですが、『この経験は将来に生きる。ボランチのほうがCBよりプレッシャーもかかるし、運動量も多い。やっておいて損はない』と言われました。今思うとホントにそうで、やってみて良かったなと思います。CBでのプレーに余裕が生まれました。スタッフの方々に感謝です」
──複数ポジションができるのは、その選手の強みになっていきます。日本代表でも、そういう選手が多いですし。
「板倉滉選手は好きですね。足元がうまいし、強いし。サイズも同じぐらいですし。日本人選手の中では参考にしています」
プロの試合に出場する日々
──トップチームに帯同して試合に出続けていることで、ピッチの内外で気づくことがあるのでは?
「U18の試合より確実に強度は高いので、体のケアは今まで以上にやらなきゃいけないです。9月からは学校も始まるので、通学しながらうまくコンディションを整えていこうと思っています。中学でも高校でも文武両道はしてきて、自分ならできるという自信もあるので、学校がネックになることはないです。プレーの強度にも慣れてきているので、今のところは心配ないかなと思います」
──コンディションの作り方については? 毎週末の試合へ向けて、どのようにコンディションを整えていますか?
「ナイトゲームはU18ではなかなか経験できないので、午前中の過ごしかたを模索しています。その中で、自分なりの形が少しずつできてきたかなと」
──市原選手の試合当日の「形」を教えてください。
「8時くらいに起きて、食事をして、もう一度寝ます。10時半ぐらいに起きて、11時半から30分ほど散歩して、ストレッチをして身体をほぐして、昼ご飯を食べます。そこからはリラックスして、クラブハウスに来て軽食を食べて、NACK5スタジアム大宮へ行く、という感じです。もっといい方法があるのかもしれないので、いろいろと試したいのですが、この形で体が動かないわけではないので、なかなか変えにくいところはあります、これでプレーが悪くなったり、体が動かなくなったりしたら、またちょっと考えないといけないですね」
──暑さ対策は?
「毎日暑いですねえ(笑)。けど、試合になったら体は動きます。暑さについては相手も同じ条件ですけど、FWは交代することが多いので、後半途中からフレッシュな選手とマッチアップするのはなかなか厳しいですね……何とかうまくやっていきます」
──食欲は落ちてないですか?
「いつもと変わらずに食べてます。食べるのは好きなので、たくさん食べます」
──NACK5スタジアム大宮の雰囲気はどうですか?
「すばらしいです。僕自身はNACK5スタジアム大宮のスタンドとピッチの近さが、普通だと思っていたんですね。でも、アウェイのピッチに立ってみると、NACKの臨場感は特別なんだと、あらためて気づかされました。お客さんとの距離が近いし、スタンドからの声が試合中も聞こえるんです。すごく後押しになります」
サッカー選手と学生生活の両立
──9月から学校が始まると、慌ただしい日々になりますね。
「学校側も理解してくれて、校長先生や担任の先生と話をしています。担任の先生は、8月13日の岡山戦を観に来てくれました。僕の状況は理解してくれているので、あとは自分の頑張り次第です」
──文武両道というお話がありましたが、勉強も嫌いじゃない?
「はい、一学期は学年1位でした」
──ええっ、すごいじゃないですか!
「みんなが同じテストを受けるわけではないのですが、たまたま1位になりました(笑)」
──たまたまでは1位になれないでしょう。すごいです!
「両親が学校の先生なんですが、特別何かを教えてもらうことはなく、勉強しなさいとも言われないですけど、習慣化されてきたので。勉強しておいて、損はないですし」
──まだ高校3年生だということに、あらためて気づきました(苦笑)。好きな科目は?
「歴史が好きです。英語も勉強するのは好きです。来年から英会話に行こうと思っていまして。クバ(シュヴィルツォク)は英語を喋るので、コミュニケーションを取る練習になっています。移動の新幹線で隣の席になることが多いので、しゃべったりします。気を遣ってくれているのか、メチャメチャ分かりやすい単語で話してくれるんです」
──英語が第一言語じゃないからか、彼の英語は分かりやすいですね。
「そうですね、聞き取りやすいので、英会話の練習になっています」
──オフの日や練習以外の時間は、どのように過ごしていますか?
「空き時間は寝てます。あとは、友だちにちょっと会ったりとか」
──高校生らしい過ごしかたもしているんですね。
「うまく時間を割いて、友だちと会ったりもしています。会う機会が少ないほうが、そのために頑張る気持ちになれる。友だちと遊んだり、出かけたりするのをモチベーションにして、頑張っています。一つ自分的に悔しいのは、9月9日に文化祭があって、僕は団長をやっているので……」
──団長というのは、どういう立場ですか?
「全校生徒が4つの団に分かれるんですが、自分はその中の一つの団の団長なんです。学校行事では中心になってきたので、文化祭も楽しみにしていたんですけど、試合と重なっているので参加できないかな……。それはちょっと、悔しいですね」
意識している同年代のライバルたち
──コロナ禍で制約が多い中で過ごしてきて、やっと思い切り楽しめる文化祭なんですよね? それはホントに残念ですね……。
「高校生活最後の行事なんです。参加したかったですけど、9日のリーグ戦は相手がジュビロで、後藤がいるので」
──同学年の後藤啓介選手には、負けられないですよね。
「もともと仲が良くて、連絡も取り合っています。啓介とはバチバチの関係ではないですけど、お互いに意識しているし、ポジションは違うけどプロの世界でやっている数少ない同世代なので。J1でやっている早川隼平(浦和)とか、貴田遼河(名古屋)とか、石井久継(湘南)とかも、連絡は取り合っていますね。お互いに意識していると思います」
──後藤選手とはバチバチのマッチアップが見たいですね。
「僕もマッチアップはしたいです。面白そうです。対戦したら、プロの舞台でやるのは初めてになりますし。文化祭と磐田戦と、両方に出られたらいいんですけどね」
※このインタビューは8月下旬に行われました。
──9月からはU-22日本代表の活動が本格化していきます。トップチームで試合に出ていることで、来年のパリ五輪もターゲットとなってきたのでは?
「目標にはしていますけれど、現実的にはまだ厳しいと思います。来年はU-19日本代表のU-20ワールドカップ予選もありますし、勝負の年です。まずはどちらかの代表に入らなければいけないので、ケガをしないようにして、コンディションを上げていきたいと思います」
──U-22日本代表には、J2でプレーしているCBが招集されています。非現実的な目標ではないと思いますが。
「そうですね、これはちょっとかなわないな、というレベルではないと感じます。でもまだ、ちょっと厳しいですね。体作りをしないといけないですね」
──具体的には?
「全身を強化したいですけれど、お尻をもっと強くしたいですね。体の厚みを出したいので。強いFWは、背中とお尻で相手をブロックしているんですよね。そこでの競り合いに、負けないようにしたいんです」
日本代表という夢への挑戦
──将来の夢を聞かせてください。
「日本代表になりたいんです。国を背負って戦っているのは、やっぱり格好いいなというのが一番の理由で。そのためには、海外でプレーしなきゃいけないと思っていて。海外でプレーしたいというよりも、日本代表になるためには海外でやらなきゃいけないと思っています。海外でプレーしたい気持ちよりも、日本代表でプレーしたい気持ちのほうが強い。J2でやっていても日本代表に入れるなら、それでも全然いいですし」
──日本代表になるだけでなく、W杯の舞台に立ちたいですね。
「カタールW杯のドイツ戦とスペイン戦はU18の寮で観ていて、すごく鳥肌が立ちました。そのあとは修学旅行とかぶって、ブラジル対クロアチアは友だち20人ぐらいで観ました」
──クロアチアと言えば、グヴァルディオルのようなCBは理想像の一つでは?
「いい選手ですね。利き足は違いますけど、年齢も近いですし。まだ雲の上の存在ですね」
──カタールW杯当時のグヴァルディオルは21歳でした。26年のW杯のとき、市原選手は……。
「21歳ですね。同じですね(苦笑)。まずはパリ五輪かU-20W杯のどちらかに、出ないといけないです」
──今年のU-20W杯に出場したJ2クラブ所属の選手が、この夏にヨーロッパへ移籍しました。そういうルートはあるでしょうね。
「ああ、行ってますね。U-20W杯は世界中のスカウトが観てくれると思うので、そこでしっかり結果を出して、ですね」
──さきほど名前をあげてもらったマンチェスター・シティの選手とも、数年後には同じピッチに立っているかもしれないですよ。
「そうですね……僕はメッシとやってみたいです。とくに難しい技を見せているわけではないのに、なんであんなに抜けるんだろうって思うんです。世界の名だたるCBが、なんで抜かれちゃうんだろうって。カタールW杯の決勝では、グヴァルディオルも抜かれましたし。マッチアップしないとすごさが分からないと思うので、やりたいですね」
──トップチームで試合に出ていますので、ファン・サポーターからサインを求められる機会も増えているのでは?
「U18の選手たちとふざけて考えたりはしていたんですけど、ちゃんとしたサインとして書くようになったのは2、3カ月前ぐらいからです。僕的にはこれは誰のサインだろう、というのがいいかなと思っていて。今のサインも変えるかもしれません」
──それでは最後に、ファン・サポーターのみなさんへメッセージをお願いします。
「大宮アルディージャにお世話になってから、今年でもう9年になります。自分のサッカー人生とこのクラブは、切っても切り離せないものです。いずれ自分がどこか違うクラブへ行ったり、年齢を重ねていっても、自分の土台は大宮アルディージャです。感謝の気持ちをプレーで、結果で返せるように頑張っていきたいです」
戸塚 啓(とつか けい)
1991年から1998年までサッカー専門誌の編集部に所属し、同年途中よりフリーライターとして活動。2002年から大宮アルディージャのオフィシャルライターを務める。取材規制のあった2011年の北朝鮮戦などを除き、1990年4月から日本代表の国際Aマッチの取材を続けている。