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4/16・千葉戦 デジタルマッチデープログラム

・「見開きバージョン」を印刷する場合
PDFをダウンロードし、A3用紙に印刷してください。その際、印刷サイズは用紙に合わせてください。出力した2枚の印刷していない面を貼り合わせて二つ折りにすれば、1/2縮尺サイズのマッチデープログラムになります。

・「単ページバージョン」を印刷する場合
PDFをダウンロードし、A3用紙に印刷してください。表紙とP2、裏表紙とP3の組み合わせで印刷していない面を貼り合わせ、さらにホッチキスなどで留めれば原寸に近いサイズのマッチデープログラムになります。


原点に立ち返る時

今季初先発を果たしたレノファ山口FC戦、そして前節のヴァンフォーレ甲府戦と、2試合連続で攻守の軸と言えるアンカーのポジションを務めた大山啓輔は、強い覚悟を持ってキックオフの笛を聞いた。

「自分がピッチに入って周りの選手に与えられる影響というと大袈裟ですけど、何をもたらせるか意識しました。選手、監督、スタッフ、ファン・サポーターの全員が何としても勝ちたいと思っているのは間違いないけれど、口で言うだけでは何も変わらない。その気持ちをいかに表現するのか。攻撃は力めばいいってわけでもない反面、守備の強度や寄せのスピード、体を張ってシュートを止める部分は力をこめられる。守備に関しては、できる限りのパワーを持ってやろうと心掛けていました」

ジュニア時代から大宮アルディージャで育ち、トップチームに昇格して9年目。最古参の生え抜き選手として、クラブの歴史を築いてきた自覚と責任感がある。

「大宮で長くプレーしてきた僕は、苦しんでいる大宮を何とかしたいという気持ちを一番表現しなきゃいけない立場にあるとも思っています。J1にいたときから苦しいシーズンが多かったなか、どうやって闘ってきたのかを振り返ると、やっぱり粘り強い守備とか、チーム全員が一丸となって闘う部分が大宮らしさだったと思うし、僕は先輩たちのそういう闘いを、間近で見てきた最後の世代という気もするんです。だから今度は僕が、周りの選手や下の世代に、そういう姿勢を見せなきゃいけない。そうすることで少しはチームの力になれるんじゃないかと思っています」

開幕から9試合勝ちなし。かつて経験したことのない緊急事態だけに、誰もが小さくない戸惑いを覚えている。迷いを払拭して自信を取り戻すためには、やはり試合に勝つほかない。大山も、勝点3が流れを変えてくれると信じて、必死に前へ進もうとしている。

「いま何を変えて何を続けていくべきなのかは、選手も難しく感じている部分だと思います。ただ、個人的には立ち返ることが大事なのかなって。変える、変えないの議論の前に、もう一度サッカーの本質を見つめること、自分たちにできることにフォーカスして闘い抜くことが必要なんじゃないかと思っています」

今節のジェフユナイテッド市原・千葉戦で、“オレンジの血”が最も濃い背番号15は、どんな奮闘を見せてくれるだろうか。クラブの原点である闘うサッカーを体現し、勝利を引き寄せてくれるはずだ。
(粕川 哲男)

PREVIEW OMIYA
闘志と集中力を切らさず、今季初勝利をつかめ

前節の試合後、記者控室の脇を通ってロッカールームへと引き上げてきた甲府の選手たちの歓喜の絶叫が忘れられない。待ち望んだ6試合ぶりの勝点3には大きな意味があったのだろう。一つの勝利でチームの雰囲気がガラリと変わる瞬間を目の当たりにして、同じ光景を切望した。

大宮は、いまだトンネルから抜け出せていない。開幕9戦勝ちなし。3連敗で最下位。「スタッフは『もっとやれる』と慰めてくれますが、2年連続この順位にいることをしっかり受け止めて、跳ね返していく強さを養っていかないといけない」と気持ちを引き締めた三門キャプテンの言葉どおり、まずは現実を直視し、「1勝」を手に入れるために何をすべきかを全員で追求する必要がある。

甲府と同じく[3-4-2-1]の布陣で戦う千葉との攻防は、1トップ2シャドーに対するケアや相手ウイングバックとの背後の取り合いなどがカギを握るだろう。しかし勝負を決するのは、ベースにあるべき闘う姿勢ではないだろうか。

終盤の失点が目立つ大宮に対し、千葉は4試合続けて80分以降に得点している。セットプレーの際は新井一、チャン・ミンギュ、鈴木大の高さを警戒しつつ、昨年10月の対戦で後半アディショナルタイムに決勝点を許した見木にも注意が必要だ。試合終了の笛が鳴るまで闘志と集中力を切らさず、今季初勝利をつかみたい。
(粕川 哲男)

予想フォーメーション

DATA ANALYSIS
通算成績
ランキング
大宮アルディージャ ジェフユナイテッド千葉
ゴール アシスト ゴール アシスト
河田 篤秀 3 柴山 昌也 4 新井 一耀 2 田口 泰士 2
矢島 慎也 2 茂木 力也 1 鈴木 大輔 1 鈴木 大輔 2
新里 亮 1 矢島 慎也 1 チャン ミンギュ 1 チャン ミンギュ 1
茂木 力也 1 三幸 秀稔 1 見木 友哉 1 高木 俊幸 1
小野 雅史 1 小野 雅史 1 櫻川 ソロモン 他1名 1 櫻川 ソロモン 1
※データはすべて2022年4月15日現在
PREVIEW CHIBA
首位と互角以上に渡り合い手応え。課題は得点力

昨季序盤戦は勝点獲得に苦しみ、一時は降格圏近辺をさまよった。しかし、徐々に調子を上げると終盤にはクラブ記録となるリーグ戦13戦無敗を達成し、リーグ総失点数は下から数えて2番目。自分たちの戦い方に自信を深めた状態で、悲願のJ1昇格を果たすべく今季に臨んだ。

ただ、思い描いていたような好スタートは切れなかった。開幕節・岩手戦で完封負けを喫すると、第3節・山形戦前に複数選手が新型コロナウイルス陽性判定を受け、そこから数試合は一定の選手たちを欠いた状態での戦いを余儀なくされる。今季新加入の佐々木や西久保といった若手の働きぶりも目立っていたが、昨季終盤戦に見せていたような安定感ある戦いを披露できたとは言い難い。

選手たちが復帰してからも勝利を積み重ねられていないが、試合内容は確実に向上している。リーグ首位の横浜FCと対戦した前節は前向きな守備から相手の自由を奪い、細かいパスワークでボールを保持して敵陣でのプレー時間増加に成功。上位チームに対して互角以上に渡り合える実力を示し、選手たちも攻守両面で手応えを語っていた。

いまのチームに足りないのは得点力だ。今季リーグ戦9試合を終えて総得点は「7」で、うち3点はセットプレーによるもの。今節は流れのなかでのフィニッシュワークから得点を狙いたい。

(エル・ゴラッソ千葉担当/藤井 匠)


PICK UP PLAYER
MF10 見木 友哉

今季からエースナンバー「10」を背負っている。プロ2年目の昨季はリーグ戦全試合に出場し、14ゴールを記録した。

彼の貢献はゴールだけにとどまらない。キレ味鋭いドリブルでDFをはがせることに加え、味方を生かすスルーパスの精度も高い。疲れ知らずのハードワーカーでもあり、献身的な守備も光る。

そして、直近の大宮戦5試合で3得点を挙げている“大宮キラーでもある。今節も要注意だ。

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